李白書
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04/07/13 (火) 昼間

先日テレビを見ていたら、我修院達也が出演していて「若戸あきら」時代の「失踪?記憶喪失?」事件の真相を語っていた。
「釣りをしていたら、ネガカリをして竿を思いっきり引っ張ったら足を滑らし転倒してテトラポットで頭をガツンと打った。
そこから記憶がない。」「次に記憶があるのは救急車のサイレンの音がするというところから。」
「医者が言うには『長い二日酔いに似た状態だったのだろう』ということで、前日酒を飲みすぎ泥酔して家に帰ったが、
朝起きると帰宅途中の記憶はないのと同じようなものだろう。」
こんな話を聞きながら最近起こったある事件を思い出した。

5月の終わり頃、僕の実家に女性が2人訪ねてきた。3月に行方不明になった息子を探しているらしい。
行方不明の彼は40歳過ぎ、最後に目撃されたのは僕の実家から約1kmほどはなれたトンネル内での事故のときだった。
その事故は彼の一人相撲でトンネルの壁かカードレールに彼の運転する車をぶつけたというもので、車の破損も小さく
軽い事故のようだった。その事故を目撃した人が警察に通報したが、警察が現場に到着すると彼は自分の車を置いて
姿を消していたらしい。トンネルの出口近辺を歩く姿を目撃したという証言があったのでその付近の集落を聞き込みして
回ったがそれ以上の手がかりがなく、2ヶ月後にトンネルから少し離れた僕の実家にも聞き込みに来たというらいし。

この話を母から聞いた僕は、一生懸命探す彼女達には大変申し訳ないのだが「何か理由があって自殺目的でここに来たのでは?」
と思った。現に、その地区では以前から「首を吊って・・・」「排ガスで・・・」「死体遺棄・・・」という本当だか
単なる噂だかよくわからないが、そういうことがたまに囁かれる地区だったからだ。おままけに、彼が住んでいる場所は市外で
お世辞にも「近い」と言える場所ではなかった。
結局、母からその話を聞いた1週間後くらいに、彼は隣町の海で発見され、謎を残したまま無言の帰宅をしたのだった。

我修院達也の話を聞きながら、あの事故の彼も頭を強く打ち、意識朦朧とさ迷っているうちに海に転落したのかもしれない
と考えるようになった。
何かの事故で頭を強く打ち、意識はあるが記憶が飛んでいるときに、どうしたら2次的な事故に巻き込まれずにすむのだろうか?
自分の潜在意識の中に「頭を打ったら動かない」と強く覚え込ませるしかないのだろうか?


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