11/03/22 (火) 00:17:21 |
☆ 自粛なんてありえない ☆
MotoGP開幕戦は、125cc、Moto2まではなんとか意識朦朧としながらもライブ中継を見ていたのだが、MotoGPの
マシンがグリッドに整列する午前4時頃には、さすがに耐えきれなくなって寝てしまったので生中継は見られなかった。
決勝はやはりストーナーとペドロサのレプソル勢のトップ争いとなったが、ストーナーが突き放して優勝。2位にはチャンピオンの意
地を見せてペドロサをかわしたロレンゾが入った。青山は10位だった。
今朝起きてから、そんなMotoGPの結果を確認し、一般紙のニュースサイトを見ていたら信じられない記事があった。
それはアマチュアゴルファーである東北福祉大の松山に、4月に開催されるマスターズへの出場を辞退するようにというメールが届い
ているというニュースだった。
その記事を読んで、おいらは頭痛がした。世の中にはよほど暇なバカがいるもんだなぁと思って。
おそらく、日本がこんな状況なので出場するのは不謹慎だから自粛しろということなのだろう。まったくもって大きなお世話だ。松山
が出場辞退することに何の意味があるのかさっぱりわからない。
そんなメールを打っているのは、当然被災者ではない。被災者は今それどころじゃないだろう。今回の災害を免れて平穏に暮らしてい
るよっぽどの暇人だと思う。
こういった大きな災害があると、とかく自粛だの不謹慎だのという言葉が飛び交い、あれもこれも何もかも中止だ延期だという風潮に
一気に流れてしまうが、果たしてそれって意味があることなのだろうか?おいらはそうは思わない。
国内で開催されるイベントに関しては、震災の影響によって開催そのものが不可能になる場合もあるだろうし、間接的な影響(物流の
問題や、計画停電による影響等々)に配慮してというケースはあるのはやむを得ないとは思う。話題になっているプロ野球や、Jリー
グなどのスポーツイベントは、規模が大きいだけに仕方ない面はあると思う。
ただ、被災地に直接関係ないイベントは、なんでもかんでも中止だ延期だというのはちょっと違うと思っている。むしろできるものは
やるべきだ。必要以上に経済活動を停滞させることは、被災地への援助や復興に対してもマイナスにしかならないからだ。
今日、4月に岡山で開催予定だったスーパーGT開幕戦も延期となったが、個人的にはやって欲しかった。西日本でのイベントだし、
開催することで被災地に迷惑をかけることにはならないから、盛大にやって義援金をがっぽり集めてモータスポーツファンの心意気を
見せるイベントにしてもらいたかったので。
それにしても、マスターズは東北で行われる訳じゃない。彼が試合に出て活躍すればどれだけの人達に希望と勇気と笑顔を与えられる
ことか。それを考えたら、むしろ万難を排してでも出るべきイベントだ。それを「被災者への配慮」という、さももっともらしい言葉
を悪用する連中が、足を引っ張ろうとするなど言語道断だ。
幸いにして、さきほど松山が出場を決断したという記事が掲載された。多くの応援メールが届いたということだ。そりゃそうだろう。
これからもしばらくの間は、「自粛バカ」や「不謹慎バカ」が暗躍するかもしれないが、そういう声に惑わされちゃいけない。停滞や
停止からは何も生まれないのだから、非被災者は普通に日々生活し、自分の仕事に精を出し、楽しいことだってすれば良いのだ。
その上で、個々にできるかぎりの、その人なりの援助をすれば良いだけのことだ。
地震の直後に来日したにもかかわらず、まだ余震の続いていた東京で予定通りにコンサートを開催してステージからメッセージを届け
ただけじゃなく、コンサート後に義援金を募って、募金してくれた人に一人一人ハグして感謝を表していたシンディ・ローパーの姿に
は本当に感動させられた。
自分にできること、自分のやるべき事をやる。それを「不謹慎」だというならば、勝手に言わせておけば良い。不謹慎かどうかは、被
災者に決めてもらうことだ。今、声を上げているのは被災者じゃないのだから。